臨床眼科23巻6号

1969年06月発行

眼・光学学会

手持式オリンパス眼底カメラ（PRC）について

著者： 三国政吉¹ 岩田和雄¹ 八百枝浩¹ 藤井青¹ 霜島正² 多崎敏雄² 坂元悟²

所属機関： ¹新潟大学医学部眼科学教室 ²オリンパス光学工業

ページ範囲：P.834 - P.838

文献概要

I．緒言
　眼底カメラは現代の臨床医学においては欠くことのできないもので，応用価値はきわめて大きい。その技術開発には近年目覚しいものがある。
　眼の光学系はあまり高級なものでなく，ほとんど単一レンズと考えてよい。したがつて眼底カメラのレンズ系の性能をむやみに上げても意味がない。現在各種眼底カメラが市販されているが，そのいずれをとつてもほとんど類似した画質の眼底写真を得ることができる。