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臨床実験
ホモシスチン尿症の眼症状
著者: 涌沢成功1 高久功1 佐藤裕也1 木村良造2 吉田稔男3
所属機関: 1東北大学医学部眼科学教室 2山形市立病院済生館眼科 3東北大学医学部小児科学教室
ページ範囲:P.869 - P.874
文献購入ページに移動ホモシスチン尿症は知能発達障害と両側水晶体偏位を主徴候とするcystathionine synthetase欠乏によるメチオニンの先天性代謝異常である。1962年,Fieldら1)2)およびGerritsenら3)により,尿中にホモシスチンの排出をきたす先天性アミノ酸代謝障害としてはじめて記載され,その後Carsonら4)により詳細な臨床症状の検討がなされて以来,現在まで80例をこす報告がある。われわれは3例の本症を経験する機会を得たので報告する。
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