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手術
ソケット部分形成(Partial Socket Reconstruction)について
著者: 吉川太刀夫1 百々隆夫1
所属機関: 1京都府立医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.893 - P.896
文献購入ページに移動I.まえおき
外傷や慢性炎症による結膜の瘢痕化や結膜下の線維組織の増殖(fibrosis)に起因するソケット(結膜嚢)の収縮は,われわれがしばしば経験するものである。このようなソケットの収縮が著明で,義眼の挿入の困難な場合には,いわゆるソケット形成が必要となる。
ソケット形成には,全形成と部分形成とがある。一般に,ソケットの収縮が,ソケット全体に及ぶほど著明な場合には,全形成の行なわれる場合が多い。一方,ソケットの収縮が部分的なものすなわち,結膜の瘢痕化や結膜下のfibrosisがソケットの一部に限局しているものでは,部分形成が可能である。私は,このソケット部分形成の症例を経験したので報告する。
外傷や慢性炎症による結膜の瘢痕化や結膜下の線維組織の増殖(fibrosis)に起因するソケット(結膜嚢)の収縮は,われわれがしばしば経験するものである。このようなソケットの収縮が著明で,義眼の挿入の困難な場合には,いわゆるソケット形成が必要となる。
ソケット形成には,全形成と部分形成とがある。一般に,ソケットの収縮が,ソケット全体に及ぶほど著明な場合には,全形成の行なわれる場合が多い。一方,ソケットの収縮が部分的なものすなわち,結膜の瘢痕化や結膜下のfibrosisがソケットの一部に限局しているものでは,部分形成が可能である。私は,このソケット部分形成の症例を経験したので報告する。
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