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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科23巻7号

1969年07月発行

眼・光学学会

分光視感度に対する視力ならびにコントラスト効果

著者: 江森康文1

所属機関: 1千葉大学工学部

ページ範囲:P.899 - P.902

文献概要

I.まえがき
 道路照明にて,ナトリウム・ランプが広く用いられているように,特定の視覚条件では,ナトリウムランプが他の白熱電球,および水銀燈に比較して物体の認知に大きい効果をもつていることが知られている。これに関してDeBore,Arndt,Dreslerらが研究を行なつている。
 これは視力検査において,照明光源の質を十分に考慮する必要があることを意味する。測光学で用いられる比視感度は放射エネルギーを測光量に変換する特性で,明るさが一定という視覚条件における眼覚の分光感度と考えることができる。これと同様に視力レベル(acuity)が一定であるときとか,コントラスト・レベル(contrast)が一定であるときの眼の分光感度を求めることは,上記のような光源の図形認知の効果を知るうえ,きわめて有意義であると思われる。この種の実験にっいてはV.S.Khazanovが広範囲な研究を行なつているが,実験条件が一定でないという欠点がある。したがつて測定条件を一定することに留意して装置を製作し実験を行なつたので,その結果について報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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