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眼・光学学会
視覚系のスプレッド関数によるマッハ・バンドの再構成
著者: 藤村郁夫1 山本勝昭1
所属機関: 1富士フィルム足柄研究所
ページ範囲:P.987 - P.990
文献購入ページに移動視覚に関する知覚心理特性(視力,輝度弁別能力,対比効果など)を単一概念で一義的に取り扱うにはレスポンス関数またはその逆フーリエ変換である広がり関数が便利である。Mach現象と呼ばれる輪郭線知覚強調効果について,われわれはすでに報告した1)。Mach効果はlateral inhibi—tion回路2)と呼ばれている横方向に相互に抑制し合う視神経線維によつて生じ,Bék3)は単一インパルスに対する応答(広がり関数)を"neuralunit"と呼んだ。
Patel4)は視覚系の広がり関数を眼球光学系によるものと視神経系によるものとに分離して示した(Fig.1)。眼球光学系でぼけた網膜像を神経系のlateral inhibition作用で修正している様子がよくわかる。
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