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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科23巻8号

1969年08月発行

文献概要

眼・光学学会

視覚系のスプレッド関数によるマッハ・バンドの再構成

著者: 藤村郁夫1 山本勝昭1

所属機関: 1富士フィルム足柄研究所

ページ範囲:P.987 - P.990

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まえがき
 視覚に関する知覚心理特性(視力,輝度弁別能力,対比効果など)を単一概念で一義的に取り扱うにはレスポンス関数またはその逆フーリエ変換である広がり関数が便利である。Mach現象と呼ばれる輪郭線知覚強調効果について,われわれはすでに報告した1)。Mach効果はlateral inhibi—tion回路2)と呼ばれている横方向に相互に抑制し合う視神経線維によつて生じ,Bék3)は単一インパルスに対する応答(広がり関数)を"neuralunit"と呼んだ。
 Patel4)は視覚系の広がり関数を眼球光学系によるものと視神経系によるものとに分離して示した(Fig.1)。眼球光学系でぼけた網膜像を神経系のlateral inhibition作用で修正している様子がよくわかる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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