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連載 眼科図譜・142
Rieger's Syndromの新症状
著者: 高橋禎二1 鈴木光雄1
所属機関: 1順天堂大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1047 - P.1048
文献購入ページに移動 Rieger (1935)により報告された症候群は次のような特徴をもつ疾患と言われ,Rieger's Syndromと呼ばれている。すなわち,おもな眼症状として,Hypoplasiaof anterior iris,Irido-trabecular strand,Posterior embryotoxonなどがあげられ,このほかに全身的症状として,難聴,顎骨発育不全,歯芽発育不全などの所見が報告されている。最近4年間に,当教室では6例の本症を経験したが,4例にトルコ鞍の著明な拡大を見出し,さらに,全例にトルコ鞍の拡大の有無と難聴・顎骨発育不全・歯芽発育不全の有無との間に,密接な関係のあることを見出した。
ここにあげた症例は,本文中の症例2であり,典型的な眼症状を示している。Rieger's Syndromは,かなりまれな疾患でもあるので,ここに供覧する。
ここにあげた症例は,本文中の症例2であり,典型的な眼症状を示している。Rieger's Syndromは,かなりまれな疾患でもあるので,ここに供覧する。
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