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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科23巻9号

1969年09月発行

文献概要

臨床実験

Rieger's Syndromeの新症状

著者: 高橋禎二1 鈴木光雄1

所属機関: 1順天堂大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1050 - P.1060

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I.はじめに
 Rieger's Syndrome1)は,先天性緑内障の1型であり,特異な症状を呈する疾患であることが認められている2)〜8)。先天性緑内障の大部分はいわゆる牛眼であり,ほかは眼科的および全身的異常を伴つている一群に分類することができる9)
 Rieger's Syndromeは外観的には,眼軸長延長,巨大角膜,扁平角膜の傾向があり,牛眼に似ており,また高眼圧の処置は,たとえ同一であつても,細隙燈所見,眼球以外の所見では,牛眼と非常に異なつている疾患である。過去4年間に6例のRieger's Syndromeを経験し,新所見と思われるトルコ鞍拡大と神経性難聴を見出し,さらに,永久歯欠如,上顎骨発育不全との間に,一定の関係があり,これによりRieger's Syndro—meを二群に細分できることを見出したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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