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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科24巻1号

1970年01月発行

文献概要

特集 第23回日本臨床眼科学会講演集 (その1)

虚血性視神経症について

著者: 吉岡久春1

所属機関: 1久留米大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.21 - P.28

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I緒言
 本症は従来,動脈硬化性乳頭炎,視神経軟化症,血管性偽乳頭炎,乳頭卒中あるいは虚血性乳頭炎などのいろいろな名称で呼ばれていたが,近年,外国では,虚血性視神経症という病名が用いられ,その報告もかなりみられる。しかし,わが国では,教科書はもちろん,症例報告もわずかで一般に注目されていない。
 本症は高年者の主に片眼に急激高度な視力障害をきたし,乳頭の蒼白な浮腫,乳頭周囲の小出血斑および網膜細動脈の狭細がみられるのが特徴で,一般に視力に対する予後は不良である。本症の原因としては,特に側頭動脈炎と動脈硬化とが強調されているが,真因は不明である。われわれも臨床的に本症と思われる例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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