文献詳細
特集 第23回日本臨床眼科学会講演集 (その1)
Angiomatosis retinaeの1治療例
著者: 倉知与志1 小坂輝彦1 武村肇1 浅野弘子1 藤村和昌1 飛見立郎1
所属機関: 1金沢大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.47 - P.52
文献概要
Angiomatosis retinaeの治療については,これまでに各種の方法が試みられている。本疾患の進行を阻止するためには,初期の血管腫を外科的に破壊することが最も重要かつ効果的であるとされており,Weveら(1939年)がジアテルミーで血管腫の凝固に成功し,その後Meyer-Schwickerath (1959年)が光凝固による治験例で好成績をあげて以来,多数の前記方法による治療報告がなされている。
最近では冷凍手術法の進歩とともに,本法の各種眼疾患の治療への応用が企てられており,Lincoffら7),Amoilsら1)の冷凍凝固による血管腫の治療成績が報告されている。
掲載誌情報