文献詳細
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文献概要
今秋(昭和44年11月3日)の叙勲(勲二等瑞宝章)には宇山安夫先生が加つておられるとの内報を聞き,まことにおめでたいことであるとうれしかったが,先生が陛下への拝謁を終えられ,帰阪後,「遅ればせながらもお蔭で叙勲され,わるい気持ちはいたしません……」とのお便りをいただき,さらにそのうれしさは増した。
先生の叙勲を祝つての一文を依頼されたとき,先生に「先生は文筆がおたちだから先生みずからも"叙勲されて"との一筆をおまとめて下さい」とお願いしたところ,「私の叙勲を祝うなんて書かないで下さい。私は勲章などにはあまり興味をもてないのです。人がおめでとう,おめでとうと親切にいつてくれるものですから,調子を合わせていますがそれほどではないのです。ただ悪い気持はしないというだけです」とのお返事をいただき,まことに先生の人柄をしのばせるものと弟子としてのよろこびを感じたものである。
先生の叙勲を祝つての一文を依頼されたとき,先生に「先生は文筆がおたちだから先生みずからも"叙勲されて"との一筆をおまとめて下さい」とお願いしたところ,「私の叙勲を祝うなんて書かないで下さい。私は勲章などにはあまり興味をもてないのです。人がおめでとう,おめでとうと親切にいつてくれるものですから,調子を合わせていますがそれほどではないのです。ただ悪い気持はしないというだけです」とのお返事をいただき,まことに先生の人柄をしのばせるものと弟子としてのよろこびを感じたものである。
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