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臨床実験
緑内障誘発試験とトノグラフィーの比較
著者: 真壁禄郎1
所属機関: 1フランクフルト大学眼科(元新潟大学眼科)
ページ範囲:P.1243 - P.1246
文献購入ページに移動I.緒言
緑内障の早期診断の一つに誘発試験が広く行なわれている。人工的に誘発された眼圧上昇が正常眼に比べて緑内障に大きいことを利用したものであるが,その誘発上昇眼圧は自然に起こる眼圧上昇と有意の相関関係にある(真壁,1970)。他方,緑内障の多くが房水流出抵抗の上昇に帰因することから,その非観血測定法の一つであるトノグラフィーが慢性緑内障の診断に重んじられている。この二つの重要な緑内障検査法を検討し,特にその診断的意義を比較してみた。
緑内障の早期診断の一つに誘発試験が広く行なわれている。人工的に誘発された眼圧上昇が正常眼に比べて緑内障に大きいことを利用したものであるが,その誘発上昇眼圧は自然に起こる眼圧上昇と有意の相関関係にある(真壁,1970)。他方,緑内障の多くが房水流出抵抗の上昇に帰因することから,その非観血測定法の一つであるトノグラフィーが慢性緑内障の診断に重んじられている。この二つの重要な緑内障検査法を検討し,特にその診断的意義を比較してみた。
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