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銀海余滴
医科大学の新設
著者: 桐沢長徳
所属機関:
ページ範囲:P.1269 - P.1269
文献購入ページに移動 今年は私立医大の3校(北里,杏林,川崎)と官立の秋田大学医学部が新設の認可を受けた。これは戦後はじめてのことであるが,医師不足の解消に少しでも役だてば幸いである。
医学校の設立には多額の金(最低50億ともいう)が必要であるといわれているが,地方によつては医学校の新設を切望しながらも,その財源や敷地の獲得上,申請に踏み切れなかつたのが実情であろう。それにくらべ,私立では寄付金や財政上のやりくりが官公立の場合よりも自由である点が設立に有利であるといえる。
医学校の設立には多額の金(最低50億ともいう)が必要であるといわれているが,地方によつては医学校の新設を切望しながらも,その財源や敷地の獲得上,申請に踏み切れなかつたのが実情であろう。それにくらべ,私立では寄付金や財政上のやりくりが官公立の場合よりも自由である点が設立に有利であるといえる。
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