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第23回日本臨床眼科学会 GROUP DISCUSSION
遺伝性眼疾患(第7回)—特に網膜色素変性
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ページ範囲:P.1281 - P.1283
文献購入ページに移動1959〜1964年におけるわが国の盲学校,国立視力障害センターの失明原因調査では,白内障は14〜15%を占め,角膜疾患,小眼球とともに主位を争つている。原因別にみると,1964年には1487名のうち,先天性は1364名あつた。罹患児の両親に血族婚のあるものは22.8〜25.7%あり,後天性散発例,病名の判明しているものの9.0〜7.2%に比べると有意に高く,白子,網膜色素変性のごとく,常染色体劣性型といわれるものよりは低い。また白内障に小眼球を伴うものはさらに高く31.4%あり,いとこ婚の頻度が多いことから推定すると,優性型が多いだけでなく,劣性型の混在も考えられる。
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