文献詳細
特集 小児眼科
文献概要
はじめに
眼瞼下垂は小児の眼疾患のうち,かなり頻度が高く,重要な疾患である。ところが,先天性白内障,牛眼あるいは未熟児網膜症のような視覚障害に連なる疾患でないために,案外軽視されている傾向が強い。そのため,片眼の眼瞼下垂でその眼が弱視になるまで放置されていたり,不良な手術方法が行なわれたため醜形を残している症例が少なくなく,その診断と治療は決して満足できないのが現状である。
眼瞼下垂はごくわずかの例外ともいえる症例を除外すれば,全治できるものであるのに,放置されたり,不適当な治療を受けている患児や両親の悩みは意外に大きい。そこで,小児の眼瞼下垂に対しても本格的に取り組まなければならない。
眼瞼下垂は小児の眼疾患のうち,かなり頻度が高く,重要な疾患である。ところが,先天性白内障,牛眼あるいは未熟児網膜症のような視覚障害に連なる疾患でないために,案外軽視されている傾向が強い。そのため,片眼の眼瞼下垂でその眼が弱視になるまで放置されていたり,不良な手術方法が行なわれたため醜形を残している症例が少なくなく,その診断と治療は決して満足できないのが現状である。
眼瞼下垂はごくわずかの例外ともいえる症例を除外すれば,全治できるものであるのに,放置されたり,不適当な治療を受けている患児や両親の悩みは意外に大きい。そこで,小児の眼瞼下垂に対しても本格的に取り組まなければならない。
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