icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科24巻11号

1970年11月発行

文献概要

特集 小児眼科

盲学校における含硫アミノ酸代謝異常症のスクリーニングとその意義

著者: 大浦敏明1 竹内徹1 奥村柔人1 上村勇2 間瀬小波2 田中百合子2 湖崎克3

所属機関: 1大阪市立小児保健センター第一内科 2大阪市立小児保健センター臨床検査科 3大阪市立小児保健センター眼科

ページ範囲:P.1367 - P.1374

文献購入ページに移動
I.はじめに
 いろいろな先天性代謝異常症患者を取り扱つていると,中枢神経系の異常とともに,さまざまな眼症状を伴うものが多いことに気づく,第1表はそのおもな疾患名と,眼症状を列記したもので,詳細は大浦が綜説として発表した1)2)。しかし盲学校における含硫アミノ酸代謝異常症のスクリーニングを企図したのは,われわれがたまたま某盲学校生徒中ホモシスチン尿症の姉妹を発見したことに由来する。ホモシスチン尿症は含硫アミノ酸代謝異常症の一つで,臨床的には,精神薄弱,けいれん,マルファン症候群様細長い体型などとともに,水晶体偏位を主症状とする。したがつて本症の頻度は比較的まれとはされているが,盲学校生徒,とくに盲精薄を有するものの中に集積する可能性がある。そこで盲学校生徒の尿をもちいてシアンニトロプルシッド反応による本症のスクリーニングを行なうこととした。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら