文献詳細
連載 眼科図譜・150
文献概要
〔解説〕
毛様体は,組織学的に前部のCorona ciliaris (毛様冠)と,後部のParsplana (扁平部)に分けられる。臨床的に毛様冠に嚢腫がみられる例は非常にまれであり,また,毛様体扁平部の嚢腫は,強膜圧迫などによりみられることもあるが,直接観察することが困難である。多くは,剖検例で認められることが常である。
毛様体嚢腫は,普通ほとんど臨床症状がみられない。症例は63歳の女性でちらちらするという主訴で某医を訪ね,検査のため散瞳したところ瞳孔縁に濃褐色の腫瘍がみられるということで,当科を紹介された。
毛様体は,組織学的に前部のCorona ciliaris (毛様冠)と,後部のParsplana (扁平部)に分けられる。臨床的に毛様冠に嚢腫がみられる例は非常にまれであり,また,毛様体扁平部の嚢腫は,強膜圧迫などによりみられることもあるが,直接観察することが困難である。多くは,剖検例で認められることが常である。
毛様体嚢腫は,普通ほとんど臨床症状がみられない。症例は63歳の女性でちらちらするという主訴で某医を訪ね,検査のため散瞳したところ瞳孔縁に濃褐色の腫瘍がみられるということで,当科を紹介された。
掲載誌情報