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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科24巻12号

1970年12月発行

文献概要

特集 緑内障

各種眼圧測定法

著者: 東郁郎1

所属機関: 1大阪大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1443 - P.1455

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I.緒言
 眼内圧は適切なmanometryによつて正確な値が得られるが,臨床的には眼圧計による間接的な測定法(tonometry)によらねばならない。
 緑内障の特徴が上昇眼圧にあるとしたMacken—zie (1830)1)は触診法(digital tonometry)の診断的価値を証明し,Bowmann (1862)がTnを中心として±3段階の判定基準を記載した。当時von Graefe (1862),Donders (1863)が眼圧計を考案し,その後も多くの研究者達が発展させたが,いずれも眼瞼上からや球結膜上からのもので正確なものではなかった2)。Koller (1887)がcocainの局麻作用を報告したことは,眼圧測定にも大いに貢献することになつた。同じころMaklakoff (1885)3)は圧平眼圧計を考案し,ついにSchiötz,H.(1905〜11)4)〜6)が精緻な圧入眼圧計を発表し,以後その細部にわたる改良はあつても現在までoriginal tonomerの原理や型は変わらずに,臨床に広く応用されてきた。その後,電気眼圧計の発展や,Friedenwald,J.S.の詳細な研究があり7)〜9),眼圧計を用いて眼内圧のみならず房水の流出率(outflow facility)をMoses,R.A.&Bruno,M.(1950)11)およびGrant,M.(1950)12)によつて定量化し,臨床面に応用された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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