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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科24巻12号

1970年12月発行

文献概要

特集 緑内障

低眼圧緑内障と偽緑内障について—新しい概念としての圧敏感状態

著者: 澤田惇1

所属機関: 1熊本大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1489 - P.1492

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はじめに
 原発緑内障,特に慢性の場合の診断に当たつて,眼圧値のほかに,視野の変化,視神経乳頭の所見も重要な意義を持つている。眼圧が高く,視野や視神経乳頭に変化のある場合の診断は容易であるが,視野に緑内障にみられるような変化があり,視神経乳頭にも緑内障様の陥凹,萎縮があるにもかかわらず,眼圧が正常範囲にある場合の診断は困難なことが多い。このような症例に対して,低眼圧緑内障low tension glaucoma,あるいは偽緑内障pseudoglaucomaと呼ばれているが,その意味するところは必ずしも同じでなく,病因論的にも種々の問題があるので興味深い。昨秋の緑内障グループディスカッション1)で私見を述べたが,今回は綜説的に現在の動向を紹介したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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