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特集 緑内障
緑内障とアトピー素因—特に,頤皮膚変常とHertoghe徴候
著者: 飯沼巌1 愛川和代1 嶋本寿1
所属機関: 1和歌山県立医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.1495 - P.1506
文献購入ページに移動緑内障に原発性と続発性とがある。原発性とは確実な原因が不明なるもの,続発性とは確実な原疾患があり,そのために緑内障を起こしているものであることは,須知のとおりである。したがつて検査技術が進歩し,十分な検査を行なえば行なうほど,原疾患は明確となり,原発性のものは減少し,続発性のものが漸次増加してくるであろうことは理の当然であろう。
筆者は,眼科を志して30余年,特に緑内障に興味を持つて以来すでに20余年になるが,近年になつて,ようやく従来原発緑内障であるとしていたような症例中に,相当多数例が,「あれは続発性ではなかつたか」と反省せしめられるような経験をするようになつた。誠に恥ずかしい次第である。しかし,これには,その間における検査器械(細隙灯顕微鏡,隅角鏡,その他)の進歩があり,そのために細かい観察が可能になつた点が大きいと思われるが,他面その間における着目眼の進歩もあつたかと思われる。
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