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臨床実験
毛様体嚢腫について
著者: 戸張幾生1 花見千成1
所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1517 - P.1520
文献購入ページに移動I.はじめに
毛様体は,普通,臨床的にはこれを直接みることができない。毛様体の嚢腫は,メラノームやその他の疾患による眼球摘出後や,多発性骨髄腫などによる死後の剖検により認められる場合がほとんどである。
臨床的に毛様体嚢腫がみられることは,はなはだ少ない。今回,ホトスリット,およびGold—mann型三面鏡使用により,毛様体の毛様冠(Co—rona ciliaris)嚢腫の撮影に成功し,またこの毛様冠嚢腫を光凝固することにより縮小させ,ほぼ治癒に導くことができたので,症例を中心に毛様体嚢腫について述べてみたいと思う。
毛様体は,普通,臨床的にはこれを直接みることができない。毛様体の嚢腫は,メラノームやその他の疾患による眼球摘出後や,多発性骨髄腫などによる死後の剖検により認められる場合がほとんどである。
臨床的に毛様体嚢腫がみられることは,はなはだ少ない。今回,ホトスリット,およびGold—mann型三面鏡使用により,毛様体の毛様冠(Co—rona ciliaris)嚢腫の撮影に成功し,またこの毛様冠嚢腫を光凝固することにより縮小させ,ほぼ治癒に導くことができたので,症例を中心に毛様体嚢腫について述べてみたいと思う。
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