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連載 眼科図譜・147
コバルト60照射による網膜症の1例
著者: 金子明博1 谷島輝雄1
所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.171 - P.172
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放射線療法は,最近悪性腫瘍の治療に,しばしば用いられ,良い治療成績をあげ,生存率が高くなつているが,その反面,眼部の放射線照射による障害に悩む患者は増加している。眼底に,放射線による障害を起こした症例の報告は,わが国では少ない。ここに,その1例を供覧する。
患者は41歳の女子で,右下眼瞼のLymphoblastensarkomに対して,コバルト60を5130R,33日間に受けた。腫瘍は消失したが,しだいに視力の低下していることに気づいた。
放射線療法は,最近悪性腫瘍の治療に,しばしば用いられ,良い治療成績をあげ,生存率が高くなつているが,その反面,眼部の放射線照射による障害に悩む患者は増加している。眼底に,放射線による障害を起こした症例の報告は,わが国では少ない。ここに,その1例を供覧する。
患者は41歳の女子で,右下眼瞼のLymphoblastensarkomに対して,コバルト60を5130R,33日間に受けた。腫瘍は消失したが,しだいに視力の低下していることに気づいた。
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