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特集 第23回日本臨床眼科学会講演集 (その2)
糖尿病性網膜症における血中成長ホルモン動態に関する研究Ⅱ—糖尿病性網膜症の経過と成長ホルモンとの関係について
著者: 武尾喜久代1
所属機関: 1東京大学分院眼科
ページ範囲:P.188 - P.188
文献購入ページに移動 前報において糖尿病性網膜症と成長ホルモンとの関係につき推計学的な検討を加え,成長ルホモンは糖尿病性網膜症の進行因子の一つではないかということを推定した。今回はその裏づけとして,前報の糖尿病患者35例のうち眼底所見の経過を観察することができた16例(糖尿病性網膜症の認められるもの12例,認められないもの4例)および新たに加えられた3例(いずれも糖尿病性網膜症を認めた),計19例につき,その眼底所見の経過と血中成長ホルモン動態との関係を観察した。
検査方法としては,まず眼底所見の経過は原則として1カ月に1度,各症例について一般検眼鏡的眼底検査を行ない,さらに,螢光眼底検査を初診時より3〜6カ月おきに施行し観察した。なお,網膜症の分類はScottのそれに従つたが,その進行経過は眼底の出血,白斑などの増減より判定した。
検査方法としては,まず眼底所見の経過は原則として1カ月に1度,各症例について一般検眼鏡的眼底検査を行ない,さらに,螢光眼底検査を初診時より3〜6カ月おきに施行し観察した。なお,網膜症の分類はScottのそれに従つたが,その進行経過は眼底の出血,白斑などの増減より判定した。
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