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特集 第23回日本臨床眼科学会講演集 (その2)
Hallermann-Streiff症候群の眼異常に関する臨床的および病理組織学的研究
著者: 植村恭夫1 森実秀子1 清水興一2 岡田良甫3
所属機関: 1国立小児病院眼科 2国立小児病院検査科 3国立小児病院小児神経内科
ページ範囲:P.219 - P.226
文献購入ページに移動先天性白内障に限らず,白内障の研究には全身状態との関連は常に注目せねばならぬ。臨床的に,全身異常に随伴する先天性(発達性)白内障の症例は,しばしば遭遇する。多発性奇形の一環として先天性白内障のある場合,これら奇形をもたらす共通の原因を追及し,その成因をつきとめる必要がある。先天性風疹症候群は,風疹ウイルスの胎内感染により,ウイルスの細胞内寄生により種々の奇形がもたらされることを明らかにしたのがその1例である。また,膜様白内障(全白内障)をもたらすもののなかにcongenital comedo cataract synd—romeのようなectodermal dysplasiaという大きなカテゴリーに入る症例の存在を例示した。今回報告するHallerman-Streiff syndromeもこれに属するものである。
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