文献詳細
特集 第23回日本臨床眼科学会講演集 (その3)
Behçet病治療法の検討(その2)
著者: 二神種忠1 青木功喜1 斎藤一字1 実藤誠1 藤岡憲三1 菊池浩吉2 加藤紘之2
所属機関: 1北海道大学眼科学教室 2北海道大学第一病理学教室
ページ範囲:P.357 - P.362
文献概要
未知の原因で発症し,再発を繰り返して不幸な転帰をもたらすBehçet病の治療法については,Steroid長期使用の生命,眼障害の予後への悪影響を考えるとき,新しい観点に基づいてこの治療を考える必要がある。すなわち,われわれは前回の臨眼において免疫機構への変調がこの病気の発生機転の根底になんらかの形で関与していると考えて,種々の免疫抑制療法(胸腺摘出,脾臓のX線照射,6MP)を試みたが,その観察期間はまだ短いものであつた1)。今日は前回の症例を1年以上追跡するするとともに,最低5カ月間の観察をした新たな症例を加えて再検討したので報告する。
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