文献詳細
特集 第23回日本臨床眼科学会講演集 (その4)
文献概要
I.緒言
原発性緑内障を手術した場合,時に眼圧調整が十分行なわれないことを経験する。著者はこのような症例に対する再手術を目的として,前房隅角電気分解術の装置を試作し,1966年臨床眼科学会でその概要を報告した。最近のGolubev2)の論文抄録を見ると,ロシアにおいてもGeroschewskiが,牛眼に対し前房隅角ジアテルミー手術を行ない効果をあげているという。抄録内容より判断すると,この手術は前房隅角電気分解術にはなはだ似かよつた手術と思われるが,詳細は明らかではない。著者はこの前房隅角電気分解術が,房水の動態にどの程度の影響を及ぼすか家兎眼について実験を試みた。なお今日緑内障に広く用いられているScheieの手術と本法との効果を家兎眼について比較してみた。
原発性緑内障を手術した場合,時に眼圧調整が十分行なわれないことを経験する。著者はこのような症例に対する再手術を目的として,前房隅角電気分解術の装置を試作し,1966年臨床眼科学会でその概要を報告した。最近のGolubev2)の論文抄録を見ると,ロシアにおいてもGeroschewskiが,牛眼に対し前房隅角ジアテルミー手術を行ない効果をあげているという。抄録内容より判断すると,この手術は前房隅角電気分解術にはなはだ似かよつた手術と思われるが,詳細は明らかではない。著者はこの前房隅角電気分解術が,房水の動態にどの程度の影響を及ぼすか家兎眼について実験を試みた。なお今日緑内障に広く用いられているScheieの手術と本法との効果を家兎眼について比較してみた。
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