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特集 第23回日本臨床眼科学会講演集 (その4)
Color Flickerを用いた試作色覚検査器
著者: 浦久保光男1 池田光男1
所属機関: 1ミノルタカメラ研究部
ページ範囲:P.545 - P.549
文献購入ページに移動赤色と緑色のカラーフリッカーおよび赤色順応光を用いた実験装置により,正常者と第1・第2色覚異常者との3者の間の比視感度曲線(luminosity curve)の異なり,および選択色順応(selective chromatic adaptation)効果の違いを測定することによつて,正常者と色覚異常者および異常の型を簡単かつ確実に分類することができるということが基礎実験の結果わかった。これの理論的考察および基礎的な実験の結果はすでに本誌1),その他2)3)で発表している。
基礎実験装置は,三つの光路のそれぞれに別々の光源を用い,複式単光器(double monochrometer)を2台用い,また光学系の諸要素は光学ベンチ上にアレンジされているので,装置としてはたいへん大がかりなもので移動不可能なものであつた。その上暗室を必要とした。以上の理由から,場所を移して多数の被験者について実験を行なうことができなかつた。
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