文献詳細
臨床実験
文献概要
I.緒言
涙腺嚢腫は,1903年Schmidt1)により最初に報告されて以来数十例に達するが,まれなものとされている。今回,著者は網膜芽細胞腫にて眼球摘出をうけて,3年後摘出眼眼窩に腫瘍を生じ,網膜芽細胞腫の再発として眼窩内容除去術を施行,組織学的検査の結果,この腫瘍は涙腺の貯溜嚢腫であつたという,稀有な症例を経験したのでここに報告する。
涙腺嚢腫は,1903年Schmidt1)により最初に報告されて以来数十例に達するが,まれなものとされている。今回,著者は網膜芽細胞腫にて眼球摘出をうけて,3年後摘出眼眼窩に腫瘍を生じ,網膜芽細胞腫の再発として眼窩内容除去術を施行,組織学的検査の結果,この腫瘍は涙腺の貯溜嚢腫であつたという,稀有な症例を経験したのでここに報告する。
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