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特集 第23回日本臨床眼科学会講演集(その5)
カラー螢光眼底撮影法によるFluorescein-Naの真性螢光といわゆる偽螢光との鑑別
著者: 松井弘治1
所属機関: 1九州大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.699 - P.703
文献購入ページに移動螢光眼底撮影法は網脈絡膜疾患の臨床診断や病態生理解明の手段として広く応用され,多くの研究成果が報告されている1)〜7)。しかしその読影に関しては多くの未解決の問題が残されている。
特に現在一般に行なわれている白黒フィルムによる撮影法(以下白黒法と略す)では,偽螢光を有するといわれる白色の組織は励起光を反射し,Barrier filterを通してFluorescein-Na (以下Fl-Naと略す)による真の螢光と同様に白く写るために,真の螢光(以下螢光と略す)との鑑別には,対照とすべきカラー眼底写真なしにはほとんど不可能であつた。また偽螢光を発する組織の内部に漏出する螢光の判別には,特に困難なことが少なくなかつた。
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