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特集 第23回日本臨床眼科学会講演集(その6)
SMONの眼科臨床的ならびに病理学的検討
著者: 奥田観士1 松尾英彦1 那須欽爾1 岡部史朗1 古賀旭1 上野脩幸1 淀川正和1
所属機関: 1岡山大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.799 - P.804
文献購入ページに移動いわゆる腹部症状をともなう脳脊髄炎症は,清野ら1)高崎ら2)によって報告された症例に始まり,1964年日本内科学会のシンポジウム3)にとりあげられるに至つた。本症の名称については,さまざまの命名があつたが,現在では椿ら4)のいうSMON (Subacute myelo-optico—neuropathy)が,一般的となつている。本症の原因については,感染説,ビタミン欠乏,代謝障害説,薬物中毒説など,いろいろ考えられているがいまだに決定的でない。感染説については新宮ら5)6)のECHO−21型ウイルス説もあるが,これは追試による確認がなされておらず甲野7)のslow virus感染説などもあるが,まだ明確でない。
SMONの眼症状に関する報告は,眼科領域でもかなり多数みられるようになつたが,今回われわれは岡山県下におけるSMON多発地である井原地区および湯原地区の眼科的集団検診の結果およびSMONで死亡した患者の視神経を病理組織学的に検索したので報告する。
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