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特集 第23回日本臨床眼科学会講演集(その6)
先天性色覚異常における遺伝的保因者の色覚に関する研究(第5報)—中心窩の明度識別閾値と2色閾値法の応用
著者: 馬嶋昭生1
所属機関: 1名古屋市立大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.853 - P.860
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色覚異常の遺伝的保因者の特性に関する研究として,試作heterochromic flickerphotometerによる第1および第2異常保因者の視感度の測定1)2),色相配列検査3),試作器による彩度識別能検査4),第1異常保因者の網膜各部の明度識別閾値測定(予報)5)を行ない,第1異常保因者に関してはある程度の特性を知ることができた。しかし,第1異常保因者をすべて発見することはなお不可能であり,第2異常のそれについてはほとんど手がかりが得られていない。
網膜各部の明度識別閾値についてさらに追究する前に,今回は中心窩のみについての明度識別閾値の測定とStilesの2色閾値法(two-color threshold method)を応用して保因者のπ—mechanismについての検討を試みた。
色覚異常の遺伝的保因者の特性に関する研究として,試作heterochromic flickerphotometerによる第1および第2異常保因者の視感度の測定1)2),色相配列検査3),試作器による彩度識別能検査4),第1異常保因者の網膜各部の明度識別閾値測定(予報)5)を行ない,第1異常保因者に関してはある程度の特性を知ることができた。しかし,第1異常保因者をすべて発見することはなお不可能であり,第2異常のそれについてはほとんど手がかりが得られていない。
網膜各部の明度識別閾値についてさらに追究する前に,今回は中心窩のみについての明度識別閾値の測定とStilesの2色閾値法(two-color threshold method)を応用して保因者のπ—mechanismについての検討を試みた。
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