icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科24巻6号

1970年06月発行

文献概要

特集 第23回日本臨床眼科学会講演集(その6)

結節性壊死性強膜炎の1例

著者: 小野弘子1 中島章1 沖坂重邦1 稲富誠1

所属機関: 1順天堂大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.861 - P.866

文献購入ページに移動
I.緒言
 強膜に穿孔を起こす疾患として,一般に強膜の外傷,ゴム腫,結核結節,ブドウ膜の腫瘍などがあげられるが.その他に強膜の変性疾患で,リウマチ性関節炎を合併し,その強膜病巣と考えられているものにScleromala—cia perforansがある。またこの疾患と同じカテゴリーに属するが臨床所見の相違で鑑別されている疾患にNodular necrotizing scleritisがある。これは非常にまれな疾患で諸外国でも報告が少なく,またわが国では過去に荻窪氏1)の報告をみるにすぎない。われわれは最近,治療に手をやいた稀有な強膜疾患に遭遇した。その臨床像に,いわゆるNodular necrotizing scleritisの病像に一致する点があるので,その疾患の1例としてここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?