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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科24巻7号

1970年07月発行

文献概要

臨床実験

高血圧患者における眼底血管の態様について(I)—血管分岐形態について

著者: 北田元幸1

所属機関: 1日本医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.953 - P.959

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I.緒言
 高血圧患者における眼底の動脈,静脈の諸変化の判定については,1939年にKeith-Wagener,Barkerによつて分類された眼底所見が,またこのKeith-Wagenerの分類をさらに高血圧性変化と動脈硬化性変化とに分けて分類したScheieの分類をはじめとして,その他これらを基本とする種々の変法,たとえばKeith-Wagener—慶大変法などが見られ,その多くは網膜血管の動脈ないし静脈の交叉現象,血管口径の広狭,Throm—bose, Embolie,網膜白斑,その出血程度,先細り(Tapering),Gunn現象,Guist現象,Salus交叉弓,乗り越え現象(Humping),塞き止め(Banking),Atherom斑,血柱反射,うつ血乳頭,銅線,銀線動脈,ねじれ(kink),平行Gunn現象,反射の拡大,動,静脈瘤の状態などを主体として成立しており,それらの出現度によつで種々の程度表が作成されており,国際的に共通な基準として用いられているのが通例であることは周知のことである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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