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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科25巻1号

1971年01月発行

文献概要

特集 網膜と視路の電気生理

先天性夜盲症

著者: 窪田靖夫1

所属機関: 1千葉大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.9 - P.13

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はじめに
 ERGおよびEOGが眼科臨床上,諸疾患の診断に,あるいは予後判定に有用な検査法であることはすでに周知のところである(ここにいうEOGは,網脈絡膜の静止電位の明暗による変化を追求するところの,網脈絡膜機能検査法としてのEOGである)。他面また,ERGおよびEOGは諸疾患の本態を解明する上で大きな役割を果してきた。
 特に先天性夜盲症の診断においてERGおよびEOGは重要である。それは各種の先天性夜盲症がおのおの個有のTypeのERGを有しているからであり,先天性夜盲症の診断について「他のすべての検査を省略しても,ERGのみで診断を確定し得る」といつても差しつかえない。この点について浅山ら1)も同様な見解を述べている。ERGは眼科臨床上routineな検査法となつてきているが,特に先天性夜盲症の診断に当たつては必要欠くべからざる検査である。また,EOGも先天性夜盲症の進行性の有無,程度の決定に是非必要な検査であることが知られている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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