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臨床実験
網膜剥離手術後における瞳孔異常について
著者: 吉田宗永1
所属機関: 1関西医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.2063 - P.2064
文献購入ページに移動緒言
網膜剥離の復位手術として,ジアテルミー凝固とともに強膜短縮,Scleral bucklingなど眼球にかなりの侵襲を加える術式がひろく採用されているので,網膜剥離そのものによる網膜の機能低下の他に,眼球壁に加えられる諸種の手術侵襲の瞳孔に及ぼす影響の存在が推定される。しかるに今迄,網膜剥離手術後瞳孔異常については,Ad—ler and Scheie3)及びKronfeld1)らの報告をみるにすぎない。
私は諸種の術式により行なわれた網膜剥離復位手術成功例について,瞳孔の大きさ,形,対光反応の検査をしたので,その成績について報告する(両眼手術10例を含む)。
網膜剥離の復位手術として,ジアテルミー凝固とともに強膜短縮,Scleral bucklingなど眼球にかなりの侵襲を加える術式がひろく採用されているので,網膜剥離そのものによる網膜の機能低下の他に,眼球壁に加えられる諸種の手術侵襲の瞳孔に及ぼす影響の存在が推定される。しかるに今迄,網膜剥離手術後瞳孔異常については,Ad—ler and Scheie3)及びKronfeld1)らの報告をみるにすぎない。
私は諸種の術式により行なわれた網膜剥離復位手術成功例について,瞳孔の大きさ,形,対光反応の検査をしたので,その成績について報告する(両眼手術10例を含む)。
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