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臨床実験
早期手術,早期弱視治療を試みた先天白内障児の遠隔成績—周辺視野狭窄を伴つたHallermann-Streiff症候群(不全型)の1例
著者: 秋山晃一郎 菅井摩利子 秋山明基1
所属機関: 1神奈川県立こどもセンター
ページ範囲:P.2065 - P.2068
文献購入ページに移動両眼先天白内障,特に小眼球,水平眼振等を合併した場合等は,その手術後の視力は一般にかんばしいものではなく,術後矯正視力0.1に達しないものが多い様である。著者らは2例の先天白内障児に1歳以下の時点で手術を行ない,直ちにコンタクトレンズを処方,早期よりPleopticsを行なって,6年間にわたり経過を観察した。第1例はHallermann-Streiff症候群の不全型と思われる症例で,小眼球と水平眼振を伴つたもの,第2例は通常みられる先天白内障児であり,水平眼振はあるが小眼球を伴わないものである。今この2例の臨床経過,及び予後を比較検討し,興味ある結果を得たのでここに報告する。
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