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眼・光学学会
角膜形状測定の一方法
著者: 丸山節郎1 藤井徹1
所属機関: 1ミノルタカメラ研究部
ページ範囲:P.2075 - P.2082
文献購入ページに移動近年,コンタクトレンズ装用性の問題,屈折異常成因の解明等に関連して,角膜表面の形状を測定する必要性が高まつている。これらに関して多くの試みが報告されているが,その一つとして,フォトケラトスコピーがある1)〜8)。
この方法は,角膜前方に同心円板等をおいて角膜によるその反射像を撮影し,撮影した像をフィルムから計測する事により,角膜各部の曲率半径等を求めようとするものである。従来の方法は,撮影の際にピント合わせを厳密に行なわなければならない,撮影像が全面にわたつて明瞭なものにはなりにくく正確な計測がむずかしいなどの欠点を持ち,測定精度が不十分で,非球面である角膜表面の定量的な測定に用いるのは困難であつた。
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