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連載 眼科図譜・159
Wegener肉芽腫症の壊死性強角膜炎
著者: 升田義次1 堀ヤエ子1 宝田雅子
所属機関: 1富山赤十字病院眼科
ページ範囲:P.141 - P.142
文献購入ページに移動重篤な副鼻腔炎で始まり,全身の血管炎を起こし,尿毒症で死亡する疾患はKlinger(1931)により初めて報告されたが,Wegener (1936,1939)が一つの疾患(rhinogeneGranulomatosis)として3例の詳細な報告をして以来,一般にはWegener肉芽腫症と呼ばれている。この疾患は(1)上気道または肺の壊死性肉芽腫症,(2)全身性の壊死性血管炎,(3)糸球体炎を3主徴とし,その原因としては一般には免疫反応の異常が考えられている。
眼の病変は鼻,副鼻腔から連続的に眼窩内に波及して生ずる眼窩の炎症(眼球突出,眼筋麻痺,視神経萎縮など)と全身撒布的に生ずる壊死性強角膜炎などがあるが,明確に区別できない場合もある。
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