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特別寄稿
棉花様白斑(主として膠原病に於ける)の発生病理
著者: 鹿野信一1
所属機関: 1東京大学医学部眼科
ページ範囲:P.235 - P.241
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諸種全身病において,また眼局所の疾患において,棉花様のいわゆる軟性白斑の出現することは周知のことであり,この軟性白斑部に,組織学的にcytoid bodyが多数みられることも周知のことである。腎炎性網膜症,うつ積乳頭,糖尿病性網膜症,網膜中心静脈血栓症,貧血性網膜炎Pur—tcher病,静脈周囲炎等々,様々の疾患がこの棉花様白斑を眼底に出現させる。
いわゆる膠原病においてもこの棉花様白斑がみられ,全身紅斑性狼瘡,全身強皮症,皮膚筋炎にその典型的姿を見得る。しかしすべての膠原病に本症状をみるわけではなく,ロイマチス,Behçet病などにはこのような症状は現われにくい。
諸種全身病において,また眼局所の疾患において,棉花様のいわゆる軟性白斑の出現することは周知のことであり,この軟性白斑部に,組織学的にcytoid bodyが多数みられることも周知のことである。腎炎性網膜症,うつ積乳頭,糖尿病性網膜症,網膜中心静脈血栓症,貧血性網膜炎Pur—tcher病,静脈周囲炎等々,様々の疾患がこの棉花様白斑を眼底に出現させる。
いわゆる膠原病においてもこの棉花様白斑がみられ,全身紅斑性狼瘡,全身強皮症,皮膚筋炎にその典型的姿を見得る。しかしすべての膠原病に本症状をみるわけではなく,ロイマチス,Behçet病などにはこのような症状は現われにくい。
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