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原著
Marchesani症候群
著者: 高久功1 木村良造2 佐々木秀樹2 米地和夫2
所属機関: 1長崎大学医学部眼科学教室 2東北大学医学部眼科教室
ページ範囲:P.329 - P.334
文献購入ページに移動1939年,Marchesani1)が発生学的にDystro—phia mesodermalis hyperplasticaという想定のもとにBrachydactylie und Kügel-Linse alsSystem-erkrankungとして4例の,短躯,短指趾,先天性球状水晶体および緑内障からなる症候群を発表して以来,この疾患はSpherophaciabrachymorphia syndromeまたはMarchesani症候群(以下Mc'sと略す)と呼ばれ,欧米においては数十例の報告がなされている。しかし,本邦にては極めて少なく,文献的に1944年に報告された富田2)の1例を筆頭とし,以来,百々3)(1957年)の3例,二宮4)(1957年)の1例,原山5)(1964年)の1例,および小森谷ら6)(1965年)の1例などがみられている。
われわれは,さきに本症の1例について報告したが11),さらに1例に遭遇したので,ここにまとめて報告する。
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