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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科25巻3号

1971年03月発行

文献概要

原著

Aminodeoxykanamycin (AKM)の眼局所投与—とくに結膜下注射の効果

著者: 葉田野博1 酒井文明1 高橋信夫1 斎藤武久1

所属機関: 1東北大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.373 - P.379

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緒言
 Aminodeoxykanamycin (AKM)はKana—mycin (KM)に類似した抗生物質であり,広範な抗菌スペクトルを有し,各科で広く用いられていることは周知のごとくであり,眼科領域においても有力な化学療法剤であることはすでに報告されている1)2)3)。化学療法剤が眼科において特に有効に用いられる条件としては,抗菌スペクトルに関しては他科とあまり相違はないが,全身投与にさいしては眼内組織への移行のよいこと,局所刺激の少ないこと,などである。KMが局所使用に関してこの2条件をよく満たすことは,われわれの教室でもすでに報告したが,AKMもまた,KMに劣らぬ長所を有している。この性質は特に結膜下注射にさいしてはなはだ有利であるが,われわれはこれの比較的大量の結膜下注射(以下結注と略)を行ない,動物実験および臨床実験に見るべき成績を得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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