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文献概要
原著
創傷の縫合・接着材料等に対する眼組織の反応に関する実験的研究(第1報)—各種縫合糸に対する眼組織の反応
著者: 栗原佳子1
所属機関: 1東北大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.475 - P.485
文献購入ページに移動緒言
外科的療法のうちで,創傷の縫合は,最も基礎的な方法であるが,すでに紀元前500年には,ヒンズーの外科医Susrutaは,縫合糸の材料として,木綿,麻,皮革,馬毛,動物の腱などに注目したといわれている1)。以来長年月にわたり,縫合糸に関する改良と研究が続けられ,各種材料についての利点,欠点に関し数多くの報告が行なわれてきた。
しかるに,眼科方面においては,縫合糸に関する系統的研究は比較的少なく,ことに近年に発達した各種の合成線維や新しいCatgutに非吸収性加工を施した新しい縫合糸などに関してはその実際的優劣や,適正な使用法の検討はほとんどなされていない。
外科的療法のうちで,創傷の縫合は,最も基礎的な方法であるが,すでに紀元前500年には,ヒンズーの外科医Susrutaは,縫合糸の材料として,木綿,麻,皮革,馬毛,動物の腱などに注目したといわれている1)。以来長年月にわたり,縫合糸に関する改良と研究が続けられ,各種材料についての利点,欠点に関し数多くの報告が行なわれてきた。
しかるに,眼科方面においては,縫合糸に関する系統的研究は比較的少なく,ことに近年に発達した各種の合成線維や新しいCatgutに非吸収性加工を施した新しい縫合糸などに関してはその実際的優劣や,適正な使用法の検討はほとんどなされていない。
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