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文献概要
原著
創傷の縫合・接着材料等に対する眼組織の反応に関する実験的研究(第2報)—創傷接着剤の眼組織に対する反応
著者: 栗原佳子1
所属機関: 1東北大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.486 - P.492
文献購入ページに移動緒言
眼科手術においても外科手術と同様,創傷癒合の目的で従来より縫合糸による縫合法が原則として用いられている。この糸の種類による眼組織の反応とその吸収についてはすでに著者は第1報において明らかにした。しかし一方においては糸による縫合法とは別に創傷癒合の目的で接着剤を用いようとする試みがなされている。従来より医療に用いられている接着剤には絆創膏があるが,これは天然ゴムと亜鉛華を混合したもので最も単純な形の接着剤である。近代工業,特に高分子化学の発展はこの医療の分野にもより理想的な形の接着剤を提供しており,生体という特殊な構成をもつものの接着を可能ならしめている。
現在接着剤として用いられているものには次のようなものをあげることができる1)。
眼科手術においても外科手術と同様,創傷癒合の目的で従来より縫合糸による縫合法が原則として用いられている。この糸の種類による眼組織の反応とその吸収についてはすでに著者は第1報において明らかにした。しかし一方においては糸による縫合法とは別に創傷癒合の目的で接着剤を用いようとする試みがなされている。従来より医療に用いられている接着剤には絆創膏があるが,これは天然ゴムと亜鉛華を混合したもので最も単純な形の接着剤である。近代工業,特に高分子化学の発展はこの医療の分野にもより理想的な形の接着剤を提供しており,生体という特殊な構成をもつものの接着を可能ならしめている。
現在接着剤として用いられているものには次のようなものをあげることができる1)。
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