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文献概要
原著
水晶体嚢の生化学的研究(第1報)—糖とアミノ酸組成
著者: 福士克1
所属機関: 1東北大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.549 - P.556
文献購入ページに移動緒言
水晶体嚢は水晶体を完全に包被する膜で水晶体上皮細胞より分泌されるものと考えられる1)。この膜は水晶体の代謝産物の透過を調節する点で重要な働きをもつている。水晶体前嚢は水晶体上皮細胞に接しているが,後嚢は直接水晶体細胞に接している。
電子顕微鏡的に水晶体嚢はコラーゲン様の線維構造を認めないが,X線回折とヒドロキシプロリンの高い含量からコラーゲン性の膜と考えられている2)。
水晶体嚢は水晶体を完全に包被する膜で水晶体上皮細胞より分泌されるものと考えられる1)。この膜は水晶体の代謝産物の透過を調節する点で重要な働きをもつている。水晶体前嚢は水晶体上皮細胞に接しているが,後嚢は直接水晶体細胞に接している。
電子顕微鏡的に水晶体嚢はコラーゲン様の線維構造を認めないが,X線回折とヒドロキシプロリンの高い含量からコラーゲン性の膜と考えられている2)。
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