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原著
水晶体嚢の生化学的研究(第2報)—糖蛋白の化学構造
著者: 福士克1
所属機関: 1東北大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.557 - P.567
文献購入ページに移動緒言
水晶体嚢は代表的な基底膜の一つと考えられ,そのアミノ酸組成はコラーゲン様物質であり約11%の糖を含む。その糖はグルコース(以下Glcと略),ガラクトース(Gal),マンノース(Man)フーコース(Fuc),シアル酸,ヘキソサミン,ヘキソウロン酸であつた1)。この基底膜の構造をさらに理解するために糖単位の組成と蛋白との結合状態を知ることは重要なことである。
Pirie2)はこの糖と蛋白との結合を切るために種々な抽出方法を用いたが,分離できず,この結合はかなり強いことを認めている。
水晶体嚢は代表的な基底膜の一つと考えられ,そのアミノ酸組成はコラーゲン様物質であり約11%の糖を含む。その糖はグルコース(以下Glcと略),ガラクトース(Gal),マンノース(Man)フーコース(Fuc),シアル酸,ヘキソサミン,ヘキソウロン酸であつた1)。この基底膜の構造をさらに理解するために糖単位の組成と蛋白との結合状態を知ることは重要なことである。
Pirie2)はこの糖と蛋白との結合を切るために種々な抽出方法を用いたが,分離できず,この結合はかなり強いことを認めている。
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