文献詳細
文献概要
原著
Behçet病の長期観察による予後および全身症状の研究
著者: 今井克彦1
所属機関: 1東北大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.661 - P.695
文献購入ページに移動緒言
1937年,Behçet1)が口腔アフタ,陰部潰瘍と虹彩炎を3徴とする症候群を報告して以来幾多の報告をみるが,それ以前にも,本病に関する報告はなかつたわけではなく2),すでにヒポクラテスの時代より存在したといわれている3)。
1940年,Franceschetti and Valerio4)は,これら3徴に加えて,再発性皮疹を重視し報告,眼,粘膜,皮膚を系統的におかす疾患であることが次第に明らかとなつてきた。しかし諸家によりその分類,疾患の異同には議論があつたが,1954年Schreck5)は,眼部,皮膚,粘膜の侵襲部位により,cutaneo-muco-oculoepitheliale Synd—rome, cutaneo-muco-oculouveale SyndromeそしてSyndrome-urethro-ionjunctivo-articulareの3群に分類し,本病を第2群に入れて考慮した。
1937年,Behçet1)が口腔アフタ,陰部潰瘍と虹彩炎を3徴とする症候群を報告して以来幾多の報告をみるが,それ以前にも,本病に関する報告はなかつたわけではなく2),すでにヒポクラテスの時代より存在したといわれている3)。
1940年,Franceschetti and Valerio4)は,これら3徴に加えて,再発性皮疹を重視し報告,眼,粘膜,皮膚を系統的におかす疾患であることが次第に明らかとなつてきた。しかし諸家によりその分類,疾患の異同には議論があつたが,1954年Schreck5)は,眼部,皮膚,粘膜の侵襲部位により,cutaneo-muco-oculoepitheliale Synd—rome, cutaneo-muco-oculouveale SyndromeそしてSyndrome-urethro-ionjunctivo-articulareの3群に分類し,本病を第2群に入れて考慮した。
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