文献詳細
原著
文献概要
緒言
近年,脈なし病およびその類縁を含む疾患群は,内科外科方面の診断法の進歩などにより,病変のきわめて早い段階でとらえられるようになつた。それに伴つて眼科においても初期病変の患者に接する機会が多くなつてきている。従来より眼所見は本症の診断にきわめて重視されてきたが,眼底所見,なかんずく高安眼底に目標をおいた今までの診断規準は今や古きにすぎる感が深い。しかるに初期の患者に接する機会が増えた今日,本症の初期病変を正しく把握することは眼科領域においても重要な問題であり,研究の進歩に伴う新しい診断規準の確立が望まれる。
以下,昭和25年から42年11月までの42例について,このような新しい見地から検討を加えてみた。
近年,脈なし病およびその類縁を含む疾患群は,内科外科方面の診断法の進歩などにより,病変のきわめて早い段階でとらえられるようになつた。それに伴つて眼科においても初期病変の患者に接する機会が多くなつてきている。従来より眼所見は本症の診断にきわめて重視されてきたが,眼底所見,なかんずく高安眼底に目標をおいた今までの診断規準は今や古きにすぎる感が深い。しかるに初期の患者に接する機会が増えた今日,本症の初期病変を正しく把握することは眼科領域においても重要な問題であり,研究の進歩に伴う新しい診断規準の確立が望まれる。
以下,昭和25年から42年11月までの42例について,このような新しい見地から検討を加えてみた。
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