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原著
特発性網膜剥離の家族内発生—7家系の検討
著者: 清宮輝夫1 斎藤武久1 甲田尚也1 菅原宮子1 田崎敏子1
所属機関: 1東北大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.845 - P.848
文献購入ページに移動いわゆる特発性網膜剥離の家族的発生については,1885年Langにより初めて指摘せられ,以来1939年Vogt, Richnerらにより詳細な検討がなされたが,本邦においては寺田(1933)の記載をはじめとして,2,3の報告があるにすぎない。現在までわれわれの教室が経験した症例は7家族であるが,ここに屈折,剥離の状態,発生年齢,予後など,さらには網膜剥離の遺伝の問題等につき若干の考察を加えてみたい。
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