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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科25巻3号

1971年03月発行

文献概要

原著

強膜短縮術の一変法

著者: 浦山晃1 甲田尚也1 清宮輝夫1 勝瀬敏臣1

所属機関: 1東北大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.857 - P.861

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緒言
 網膜剥離に対して行なわれている種々の術式のうち,強膜の剥離網膜側への接近による復位を主目的としているものに,強膜短縮術,強膜内陥術,赤道部輪状締結術などがあるが,今回われわれの教室で昭和40年より行なつている強膜短縮術の一変法について述べてみたい。強膜短縮術は1903年にMüllerがはじめて試み,さらに1912年にBlaskovicsが行ない,1933年にLinderにより一般的な方法として発展され,今日ではジアテルミー凝固術のみでは不十分とする網膜剥離に対して欠かすことのできない術式となつている。現在行なわれている強膜短縮術には第1図のごとき諸式があり,またおのおのに種々の変法が案出されている。われわれの行なつている方法は強膜折込み術に属するが,これの代表的なものには,Chamlin-Rubner法,Lemoine-Robinson-Cal—kins法,Čavka法などがある(第2図)。われわれの方法は第3図に示すごとく,Čavka法に類似するが,半層切開を加え剥離された強膜片がČavka法では外反するのに対し,本法では縫合糸の運び方により確実に内反して埋没されることに特徴がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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