文献詳細
原著
文献概要
緒言
クロロキン製剤の大量,長期間投与による眼障害は,1959年Hobbs1)らの報告以来,わが国では1962年中野2)の報告にはじまり,症例報告として多数の報告が行なわれている3)〜12)15)。
クロロキン製剤による眼障害が,このように多く報告されているにもかかわらず,クロロキン網膜症に関する知識の不足からか,これらの患者達が,あるいは中心性網膜炎,網膜色素変性症,高血圧性網膜症,硝子体混濁などの病名で,いたずらに治療を受け,しかもクロロキン製剤の投与を中止せずにおる症例は必ずしも少なくない。われわれは,この5年間に7例のクロロキン眼障害例を経験し,それらを長期間観察し,治療を行なうことができたので報告する。
クロロキン製剤の大量,長期間投与による眼障害は,1959年Hobbs1)らの報告以来,わが国では1962年中野2)の報告にはじまり,症例報告として多数の報告が行なわれている3)〜12)15)。
クロロキン製剤による眼障害が,このように多く報告されているにもかかわらず,クロロキン網膜症に関する知識の不足からか,これらの患者達が,あるいは中心性網膜炎,網膜色素変性症,高血圧性網膜症,硝子体混濁などの病名で,いたずらに治療を受け,しかもクロロキン製剤の投与を中止せずにおる症例は必ずしも少なくない。われわれは,この5年間に7例のクロロキン眼障害例を経験し,それらを長期間観察し,治療を行なうことができたので報告する。
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