文献詳細
原著
文献概要
緒言
眼症状の有無,ならびにその神経眼科学的分析が,脳腫瘍の早期発見と部位診断とにさいして重要なことは,脳神経外科の発達などによる実証的裏づけによつても,今日すでに広く認識されるに至つている。脳腫瘍は多様な眼症状を呈し,その質的関連についての研究は多いが,その量的関係を追求したものは少ない。眼症状が脳腫瘍の発見や部位診断に,量的にははたしてどの程度に関与しているかは,眼科臨床医の大きな関心を呼ぶ。著者はこの問題を東北大学医学部脳神経外科で開頭した200例の脳腫瘍患者について統計的に調査研究してみた。
わが国において,主として手術によつて組織学的に診断の確定した脳腫瘍患者の総数は
眼症状の有無,ならびにその神経眼科学的分析が,脳腫瘍の早期発見と部位診断とにさいして重要なことは,脳神経外科の発達などによる実証的裏づけによつても,今日すでに広く認識されるに至つている。脳腫瘍は多様な眼症状を呈し,その質的関連についての研究は多いが,その量的関係を追求したものは少ない。眼症状が脳腫瘍の発見や部位診断に,量的にははたしてどの程度に関与しているかは,眼科臨床医の大きな関心を呼ぶ。著者はこの問題を東北大学医学部脳神経外科で開頭した200例の脳腫瘍患者について統計的に調査研究してみた。
わが国において,主として手術によつて組織学的に診断の確定した脳腫瘍患者の総数は
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